毒親育ちが毒親化しないための自制ブログ

毎日ギリギリの育児です。タイトル通り。

新米ママが毒親になった②

 こちらは管理人が第一子を出産し、第二子を妊娠する直前までの話その2です。タイトル通り。今でこそ穏やかな日が続いてますが管理人にとって本当に余裕のない日々を育児日記から抜粋して残します。


 成長しない。親も子も。


 離乳食を生後半年で始めました。ネットみて、10倍粥の作り方を調べて。冷めたお粥をほんの耳かき一杯分から始めました。2ヶ月すぎる頃にはお粥大好きになってました。甘い野菜も、ゆで卵やヨーグルト、しらすも特に問題なくちびっとずつ食べてました。

 ゴックン期は良かった。何でも食べてくれました。あとは母乳で補えばいい。そう思って取り組んでました。

 ほんの少し、ステップアップしてからが問題でした。りんごのすりおろしの汁から実入りのすりおろし汁くらいの差です。一気にお粥以外食べなくなりました。かろうじて納豆。好きだった人参もサツマイモも食べません。まだ早かったのかと食感を元に戻しても口をつけることはありませんでした。毎回お粥以外の食物は全てぶん投げられてました。服も床もベトベト。そして、体重の増加もほぼ止まったのです。ギリギリ成長曲線にかかるくらいで、心配で病院に行けば、

 「成長曲線外れてないんでしょ?元気なら大丈夫でしょう」

 とのこと。正直信じられませんでした(お医者さんもそう言うしかないのでしょうけど)。だって今までより明らかに食欲落ちてるんですから。母乳だっていつまで栄養あるかわからない。一応WHO発表では、2歳までは飲ませたほうが良いとされていたので、兎に角足りない分は直ぐに母乳してました。少し泣けば即母乳。風呂上りも母乳。とにかく成長が緩やかすぎるのが心配で、一時間に一度はあげてました。

 凍らせたヨーグルトにすりおろしリンゴを混ぜたアイス、すりおろし人参パンケーキ、トマトには砂糖を混ぜて、本当にちょっとでも食べて欲しくて作ってました。そのうち一食辺り三つメニューを作って、食べられる物を選んでもらう方式に変えました。物によっては一口も食べず水分と母乳だけで過ごすので、カレー、納豆ごはんは常備の上、パン麺ご飯一つずつにおかずは三種、デザート二種、を一日で何度も作り(下拵えは作り置きでなんとか……)、自分のご飯は離乳食の余りで済ませてました。

 旦那様だけ別に作ってたのですが、弁当や夕食の要不要を伝えてくれない人なので(頼んでも「困ってる?ニヤニヤ」と反応を楽しみたい人なので)よく残りました。作らないと「え?今日忙しかったの?」と、日中こちらが暇前提で話されてストレスだったもので、淡々と準備してました。

 とある、旦那様の休日のことです。夕飯の支度がちびの黄昏泣きによりなかなか進まず、されどあやしてまた寝かせれば夜寝ないので、

「悪いんだけど炒めものする間、抱っこしててくれない?」

 そう頼みました。ゲームしてたので、少しは時間が取れるだろうと考えたのですが、

「抱っこ紐使えばいいよ」

 ???

 画面から顔を上げずにそうのたまいました。管理人は、旦那様にあまり家事も育児も任せたことはありませんでした。オムツ替えも寝かしつけもお風呂も管理人。今までどうしても手が空かない時にオムツ替えを頼むことはありましたがそれ位。旦那様自身外出先でちびを抱っこすることはあっても自宅内であやしたことなんて一度もないほどでした。
 ごくごくたまのお手伝いを頼むのは、そんなにいけないことだったのでしょうか?それすら協力してくれない人と、これから暮らしていけるのでしょうか。このことは今でもはっきり覚えているし許す許さないの次元ではなく一生忘れてやらない出来事です。
 結局抱っこ紐でご飯を拵えました。

 管理人は要領が悪いので、専業主婦であっても、家事と育児に一杯一杯で、5分の休憩も持てませんでした(椅子に座ったのは常備の育児日誌に記入する時のみ)。昼寝したいけどちびは寝ないので遊ばねばならない。ちびが寝てる間に食事の下拵えや掃除や税金の計算、義実家に送るちびの写真の整理をしなければならない。やらないといけないことで一杯なのに、夜は夜で夜泣きのため数時間の細切れ睡眠。

 「おいおいショートスリーパーどうしたw」

 産前は一日四時間寝れば十分動けました。それを知っているからその反応何でしょうけど、夕飯食べながら船漕げば馬鹿にしたように笑われ、その上

 「最近ちびばっかで冷たくない?」

 と文句まで言われる始末。夜の相手も産褥期から求められ体はボロボロ。睡眠不足で精神もギリギリの状態で、パートナーの理解も周囲の協力もなくひたすら正解のわからない育児を続けてました。

 もう、誰の理解も協力も要らない。期待しない。欲しいと求めても与えられないのならばない前提で動けばいい。

 諦めの中で唯一の救いはちびの笑顔。元気であることが嬉しくて。だからこそ食べない・寝ない・成長しないことがどこか病気なのではないかと不安で押しつぶされそうでした。

 笑ってる顔が癒やしなのに、あまりに食べないちびの口に無理矢理匙を突っ込んだり、ぶん投げられ床に落ちた皿の中身を自分であたりに撒き散らしたりしました。

 そんなに食べたくないか!
 レトルトも嫌か!!
 何なら食べるんだ!!!

 お腹が空けば自ずと食べる?お粥しか食べませんが?母乳辞めたら食べる?減らしたらますますおっぱいに執着しましたが?食べたくない時は出さない、食事を区切る、野菜だけ出す、ネットや育児本、相談員の仰ることは全部やりました。結果はギャン泣きからのふて寝です。何度試してもお粥くらいしかマトモに食べませんでした。カルシウム入のお菓子を与えました。お菓子でもなんでも、カロリー摂ってくれるなら少しは安心できたので。

 ちびが一歳〜一歳半あたりは離乳食が一番辛かったです。食べないんですから。成長に必要なもの全く摂らないんですから。死んじゃうんじゃないかと不安でした。お風呂で見るちびは肋骨の浮き出たガリガリ体型。身長は成長曲線真ん中なのに体重は下限ギリギリ。焦りと不安から食事時に怒鳴ることもしばしば。食事自体がおそらくちびにとって負担となったのはこの頃からでしょう。今でもちびはあまり食べません。

 そしてこの頃から、管理人の記憶に穴があるんです。育児日記書いてたんでお世話はしてたのですが、怒鳴った記憶は覚えてるのに、写真と育児日記見るまで何処に出かけて何をしてたかサッパリ思い出せないのです。

 続きます。