毒親育ちが毒親化しないための自制ブログ

毎日ギリギリの育児です。タイトル通り。

虚言癖を改善する方法

 管理人虚言癖ありました。主語大きく「常識〜」「みんな〜」を多用し、嘘つかなくとも何も困らない&利益も損もないことで嘘をつき見栄をはっていました。ここでは、カウンセリングなしでコミュ障ではあっても嘘をつかずに生きていけるようになった方法を紹介します。個人差あるんでどうしようもない&お金はある!って人はカウンセリング受けてくださいね!あくまで管理人の方法です。

 管理人が虚言癖に気付き治そうと思ったきっかけは、大学の友人と話していて、「それ冗談っしょ?」と笑われたことです。今は感謝してますが、当時は笑って「そうそう!」と同意しつつも猛烈に恥ずかしかったことを覚えてます。この時の恥ずかしさが、嘘と現実をハッキリさせてくれました。
 具体的に治す時に気をつけたのは主として以下の通りです。

 1、嘘をついた自覚をもつこと
 2、ついた嘘を訂正すること
 3、嘘をつきそうになったら黙ること
 4、自分を出す練習をすること
 5,嘘をついても反省しても凹みすぎないこと


 1について
 自分が「あ、今嘘ついた」と自覚するのってかなり難しかったです。元々家が貧乏であること、親がマトモでは無いことを知られるのが怖かったので、それらを覆い隠す嘘を人の前ではついてました。その内に必要性のない嘘も。
 まずは「嘘はバレるもの」「嘘は信用を無くし、友人もなくすもの」で、「嘘は自分に害のあるもの」だと理解するところからはじめました。自分に悪いものって、敏感になるようで。防衛本能的に「嘘」とわかるようになりました。その内に自分がどんな嘘をなんの為につくのかわかってきました。管理人の場合、見栄や自分を守るためにお金や家、生活全般に嘘ついてました。昔から嘘をついて、「普通の自分」を作ってたわけで、人に晒してた本当の部分なんてほんのちょっとでした。どうしようもない(笑)

 2について
 サラッと嘘をつく管理人は、気をつけても無意識レベルで作った自分の設定を話します。自覚した時点で「ごめん嘘」「冗談」など織り交ぜて訂正していきました。嘘をつかれた方は混乱したことでしょう。この段階でよく話してた友人の大半は離れました。それが正解。誰だって気持ち良くありませんから。
 勿論管理人も恐怖しました。嫌われることに。詰られることに。まぁ、嫌われても育ちの良い友人たちだったので、距離を取るだけで目の前で詰られることはありませんでした。陰口まではわかりませんし、知る術はありませんでしたが。でもそれは当然で、嫌われようとも自業自得。あの時の管理人は、恐怖も痛みもそれまでの嘘の代償で、「これで精算される」と考えてました。

 3について
 2と平行して、嘘をつきそうになる場面では黙ることにしました。ニコニコ笑うだけで。「雄弁は銀沈黙は金」とはよく言ったものです。使い方は違いますが、「沈黙」を選択することで嘘をつかなくて済みました。会話途中で黙るのでコミュニケーション取りづらい人だなぁと思われていたと思います。それでも嘘をつくよりはマシです。

 4について
 それまで「作った自分」しか殆ど出してませんでしたから。等身大の自分になんて自信が持てるわけなく。怖い。辛い。嫌われたくない。ゴチャゴチャ浮かんでは泣きました。それまで見栄張って飲み会多く支払っていたのを辞めたり、「実家貧乏なんだ〜」と笑い話にしたりして、言葉尻震わせながらもかっこ悪い、恥ずかしいと思っていたところを出しました。少しでも出せた日は、部屋でガタガタ震えながら泣きました。ある時はあまり気にされなかったことに安堵し、ある時はドン引きされて。人とリアルに会話することに恐怖しつつ、認められた部分に安心しました。
 ここでわかったのは、案外人は人のことに興味持って覚えてないということです。別に管理人が貧乏だろうと変なことしようと、その人に不利益を齎さない限り、その人にとってどうでも良いことなのですから。

 5について
 1〜4までを実践して、嘘をあまりつかなくなりましたが全くではありません。吐いた言葉は戻りません。時間も戻せません。どうでもいい嘘をついて凹んでたら管理人は切りがなかった。苦しくて苦しくて。嘘をつき通して本当にできないならば謝って訂正するしかなくとも辛くて。嘘をつく度反省しました。時間が戻らないなら建設的に未来を考えました。時は金なり。ネガティブになり過ぎると胃痛や吐き気や頭痛やら、身体的にも良くなかったので。


 管理人は3年かけて嘘を減らしました。今つく嘘は、「人を傷つけないため」の嘘と、「生涯貫き通す」嘘だけです。母親が死んだ時に、父親に恨んでいるか聞かれたことがあります。嘘をつきました。旦那様にも嘘、というより黙っていることがあります。管理人の苦しみや恨みつらみは管理人のもので、旦那様に共有して欲しいものではありませんから。解っても欲しくはない。どんな子ども時代だったか聞かれることはありましたが、旦那様にも子どもにも秘密です。この気持ちも記憶も、彼らとは共有しません。管理人だけのものです。

 嘘をつくのは管理人にとって麻薬みたいなもので、ついて「作った自分」でないと安心できないものでした。ずっと安心してたいからつく。つかないと怖くて不安で仕方がない。ついた嘘で雁字搦めになって嘘と現実がわからなくなって、重くて苦しくて。そんな苦しくてもいつかバレるんですよ。意味がない。

 今、虚言癖で悩んでる人に向けて、三十路過ぎて友人もなく貯金もない管理人から一例を紹介しました。失った信用の構築は難しいです。嘘はいずれバレるものです。嘘を固めるために次々と覆う嘘をついても残るものは何もなかったです。訂正するのも謝るのも怖いものでしたが、やって後悔してません。心が軽くなりました。管理人は気付くのが遅くて成人後に改善しました。他人に、自分に、大事な人に誠実であることが結局楽なのです。そうあれる自分を管理人は認められるようになってきました。ここまでくるのに周りに迷惑掛けまくってることも自覚してます。感謝の念を持って、困ってたら助ける、辛そうなら話を聞くくらいしか今できることはありませんが、続けようと思ってます。
 どうか、今辛い人が、嘘なんてつかなくてもよくなることを願います。