この話は、プツンと何かが切れた日のお話です。昔を掘り起こして書き出すので読み苦しい点、ご不快な点がありましたらそっと閉じてください。
世界でふたりぼっちがはじまる
少しずつ、少しずつ、お腹を蹴る赤ちゃんのためにできることを考え始めました。オムツは布?着替えはどれくらい?何が必要で何がいらない?栄養は何をとればいいのかな。
実家義実家ともに遠方、実母は他界。何も誰にも相談できず、母子手帳を読み込み検索をする日々。赤ちゃんのことを考えて鬱々とすることも無くなり、非常に負担だったのが、妊婦検診です。
はじめがはじめでしたので、病院側も慎重になったのでしょう。受け入れたくないなぁという雰囲気で、里帰り出産を進められたりもしました。
通っていた病院は、先生が4人もいる割と大きなところでした。予約の取り方も、担当医は固定しなきゃならないことも、全く無知で(常識知らずで恥ずかしい)、受付で微妙な顔をされながらも通いました。
2ヶ月も通えば慣れてもう何を言われても流せるようになりました。
結婚はされてないんですか。
相手は知ってるんですか。
ああ、小さいなぁ。
体重増え過ぎですよ。運動してください。
お腹張らない?わからないの?
おじいちゃん先生でしたから、毎回入籍は済ませたこと(もしくはまだなこと)を申告しなくてはいけなくて。カルテにメモしてて欲しいなぁと思いながらお腹の様子を見てました。
エコー写真も、はじめはかわいいと思えませんでした。何回も何回もちょっとずつ大きくなってく様子をみて、愛しさを感じられるようになりました。
けれどもそれは私だけの変化でして。
妊娠を喜んでくれたはずの旦那様は、あまり赤ちゃんの成長には興味がなかったように見えました。今は、当時は余裕がなかっただけだと理解してますが、休日に夕方まで寝て夜はゲームで夜ふかしする姿に不安になりました。いきなり外出に誘われ、初対面の会社の同期数名に会わせられ、放置。これ私くる必要あるん??状態だったことも。夫に対する不満も上手く伝えられず、愛想笑いしかできなくて。夜に声を出さずに泣くこともありました。
赤ちゃんは、私が守らなきゃ。
ポコンポコンと胎動する赤ちゃんと二人きりになったような気持ちで、毎夜眠りに付きました。
続きます。