この話は、プツンと何かが切れた日のお話です。昔を掘り起こして書き出すので読み苦しい点、ご不快な点がありましたらそっと閉じてください。
きっとできる、本当にそう信じられた?
引っ越したのは出身から新幹線と在来線を乗り継いで5時間くらいかかる都会でした。田舎暮らししかしてないモノ知らずな管理人は、兎に角浮かれまくってこれからの生活に期待値MAXでした。
当分は私が家事してーー
落ち着いたら仕事探してーー
ゴミ屋敷出身の管理人は、清潔を大事にしてましたが、棚の中や見えないところはゴチャゴチャ。きっと恋人も呆れてたことでしょう。特に注意は受けませんでしたけど、偶に自ら整理してくれてましたから。仕事で忙しいのに申し訳ない。管理人は一応洗濯や炊事、掃除は出来ても「整理整頓」が今でも苦手でして。テーブルの隅は何かしら物が置いてあります。
それでも半月くらいで生活に慣れ、仕事もパートでしたが見つかり、さぁやるぞ!!と気合を入れました。とあるスーパーのグランドオープンに備え、スタッフを募集していたわけですが……。研修はそれなりに平和に過ごせました。メモとって先輩方に確認取りながら。とても忙しい中きちんと教えてくださった先輩方には感謝です。
これなら2ヶ月もあれば馴染めるかな?
甘い期待でしたね。異変が起きたのは研修後の初日の昼休憩です。
「お疲れ様です。」
そう言って入った休憩室で、数人違う部署の人が休憩されてました。
その目がーー
その顔がーー
何でこんなところに役に立たねぇ新人が居るんだよ。本当つまらない話題しかないくせに。もっと明るく声かけられないかねぇ?あーあ、採用するんじゃなかった。
こんなこと言われたわけじゃないのに、そう思われてる気がして。完璧被害妄想であると分かっているのに怖くて。お弁当を手早く食べて、上着を変えて外へ出ました。一言も、他の人たちと話すことなくーー。
結局その日から、勤務時間は同じ部署の人とは話せましたが、休憩時間や出社退社のタイミングでの会話には混ざることが出来ず、とても居心地の悪い職場というイメージが形成されていったのです。居心地なんて、自分で勝手に決めたのにね。
続きます。